レモン薬局webサイト
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 目 次
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健 康 情 報

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2007/9 更新
 
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先端医療情報  
  薬の新しい形・・・  
     
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病気情報  
  膵臓ガンリスク1.5倍・・  
     
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健康情報  
  痛みについて・・・  
  薬が体に入って・・・  
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シニア向け情報  
肝臓とお酒・・・  
 


1 薬が体に入ってから出て行くまで・・・
 


  口から入った薬はまず胃や腸で溶け、主に十二指腸から小腸の間で吸収されます。2種類以上の薬があると互いに影響しあってそれぞれの吸収される量や速さが違ってくることがあります。薬と薬だけではなく、薬と飲食物でも同じような影響が出ることがあります。
 例:抗生物質(オフロキサシン)は、マグネシウムやアルミニウムの含まれる胃薬と一緒に飲むと吸収されにくくなります。腸から吸収された薬は肝臓に行き、多くはここで分解されます。薬を体の外に出しやすい形に変える働きに一つで、代謝と呼ばれています。 代謝はほとんど肝臓で行われますが、薬の中には他の薬の代謝に影響を及ぼす薬もあります。
 例:消化性潰瘍の薬(H2ブロッカー・シメチジン)や抗真菌剤(水虫の薬・イトラゾール)は、喘息の薬(テオフィリン)の肝臓での代謝を抑制するので、 喘息の薬の作用が強く出ることがあります。肝臓を通った薬は血液の流れに従って体の中を運ばれます。薬は、血液中でタンパク質と結合しているものと、結合していないものがあります。
 例:ワルファリン(抗凝血剤)を飲んでいる人がそれ以外の痛み止め(アスピリン)などのタンパク質と結合しやすい薬を飲むと、タンパク質と結合しない抗凝固剤の量が増え、作用が強く出てしまい、出血しやすくなることが考えられます。(アスピリン自体も血小板の働きを抑える作用があるため、ワルファリンの作用と相乗されることも原因の一つです。)

薬は、血液と一緒に体の中をめぐり、体のある部分に従って薬の効果を表します。この部分に逆の効果をもたらす2種類の薬を飲むと、お互いの効果を 弱めます。又、同じ効果の2種類を飲むと、薬の効果は強まります。
 
例:テオフィリンは気管支を拡張する薬ですが、一方、プロプラノロールは血圧を下げる効果と、気管支を収縮する効果があります。この2つの薬を同時に飲むとお互いの効果が弱まります。

薬は体に入っていろいろの部分で効果を発揮する一方で、尿、便、乳汁、唾液などからからだの外へと排泄されます。 この排泄は主に腎臓でされます。腎臓は、血液のろ過機と思っていただければいいのですが、ここで薬の一部が排泄されます。 残りは、再び血液と一緒に肝臓・心臓・腎臓と、体の中を何度も旅をして、除々に減っていきます。
以上が薬が体の中に入ってからの大筋です。

 
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  9 痛みについて・・・
 
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痛みはまわりの人(ご家族・看護師・医師など)には分からないことが多いですし、機械でも測定できません。痛みの程度や経過などを上手に医師に伝えて下さい。
その結果、痛みの原因や病気の程度などについて、医師が正確に診断します。
あなたと医師・看護師・薬剤師、全員の協力で、痛みを取り去ることが可能になります。

  9 痛みを医師に正確に伝えましょう。
どのくらい痛いのか、からだのどの場所がどのように痛むのか、どんなときに痛むのかを医師に伝えて下さい。
紙に書いておくと、伝えやすいですね。

  9 色々な方法で「痛み止めの薬」を使います。
「痛み止めの薬」を飲む方法が一番簡単です。
薬を飲むことができない時には、おしりから入れる「坐剤」や皮ふに貼る「貼り薬」もあります。
のむことも、おしりから入れることも皮ふに貼ることもできない場合には「注射」があります。

  9 「痛み止めの薬」は決められた時間に規則正しく(食事と関係なく)使います。
医師が決めた時間ごとに使ってください。薬の袋に使う時間と1回分の量が書いてあります。
痛みをとめる作用がなくなる前に、次回分の薬を使ってください。このような使い方をすることで、痛みのない状態がずっと続くのです。痛くなってから使ったり、また、のんだり、のまなかったりするのは止めて下さい。

  9痛みの強さにあった「痛み止めの薬」を使います。
薬はいろいろな種類があります。強い痛みには効き目の強いモルヒネのような薬を使えば、痛みはなくなります。
強い「痛み止めの薬」でも、医師に説明されたことを守って薬を使えば、中毒になるようなことはありません。

  9 痛みをとめるのに十分な量の「痛み止めの薬」を使います。
痛みの強さも、「痛み止めの薬」の効き方も人によって違いがあります。薬の量が多いから、病気が重いということではありません。大切なことはご自分の痛みを取り去る量の薬を使うことです。痛みがなければ、十分に眠ることができ、よく食べることができ、快適に過ごせます。検査や治療に痛みがないことが分かると、お子さんでもすすんで検査や治療を受けてくれることからも、痛みがないことがどんなに大切なことかを分かっていただけると思います。
 

9「痛み止めの薬」の副作用
(例えば、吐き気やねむけ、便秘)を確実に予防することが大切です。
モルヒネをのみ始めた最初のころに気分が悪くなったり、眠くなったりすることがあります。このような吐き気とねむけは約30%の方に現れます。吐き気をとめる薬を一緒に飲むと、吐き気は消えます。「吐き気止めの薬」が必要なのは初めの2〜3週間の間だけです。その後は「吐き気止めの薬」をのまなくても、吐き気はなくなります。
  ねむけを感じるのは、痛くて眠ることができなかった日が続いていたことによると考えられています。4〜5日続けてモルヒネをのんでいるうちに、痛みはなくなり、ねむけも消えます。モルヒネには下痢をとめる作用がありますので、痛みをとめるために使ったときは、副作用と思われる便秘が出てくることが多いのです。
ですから、モルヒネを痛み止めに使うときは、下剤(お通じをよくする薬で錠剤・水薬・粉薬・坐剤などがあります)も一緒にのんでください。21
薬の袋に書いてある下剤の量は一応の目安です。
お通じがいつもの通りにない場合には、下剤の量を増やしてください。
もし、下痢気味になったら、下剤の量を減らしてください。

今までと同じように、お通じがあることが大切です。
下剤の調節は2〜3日ごとに様子を見ながら行なうとうまくいきます。


  9 副作用を防ぐための薬もでています。
何種類かの薬を受け取ると思いますが、すべて大切な薬ですから、それぞれの薬の袋に書いてある時間と1回分の量を守ってください。のみ方や何のためにのむのか、どんな薬なのかなど、分からないことがありましたら、どんなことでも遠慮なさらずに、薬剤師あるいは看護師、担当医に質問なさってください。

 

9 からだの具合を記録します。
薬を使った後に、痛みが軽くなったかどうか、また体調が良くなったかどうかなどを、服薬確認表に書きとめておきましょう。
次回、病院にいらっしゃるときに持ってきて担当医に伝えてください。また、薬の使い方などを問い合わせたい場合にも書きとめた用紙があれば、忘れずに担当医にお尋ねになれると思います。「痛み止めの薬」を担当医から説明されたように使って、1日も早く痛みのない生活を送ることができるようにしましょう。

 
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