6 「痛み止めの薬」の副作用
(例えば、吐き気やねむけ、便秘)を確実に予防することが大切です。
モルヒネをのみ始めた最初のころに気分が悪くなったり、眠くなったりすることがあります。このような吐き気とねむけは約30%の方に現れます。吐き気をとめる薬を一緒に飲むと、吐き気は消えます。「吐き気止めの薬」が必要なのは初めの2〜3週間の間だけです。その後は「吐き気止めの薬」をのまなくても、吐き気はなくなります。
ねむけを感じるのは、痛くて眠ることができなかった日が続いていたことによると考えられています。4〜5日続けてモルヒネをのんでいるうちに、痛みはなくなり、ねむけも消えます。モルヒネには下痢をとめる作用がありますので、痛みをとめるために使ったときは、副作用と思われる便秘が出てくることが多いのです。
ですから、モルヒネを痛み止めに使うときは、下剤(お通じをよくする薬で錠剤・水薬・粉薬・坐剤などがあります)も一緒にのんでください。
薬の袋に書いてある下剤の量は一応の目安です。
お通じがいつもの通りにない場合には、下剤の量を増やしてください。
もし、下痢気味になったら、下剤の量を減らしてください。
今までと同じように、お通じがあることが大切です。
下剤の調節は2〜3日ごとに様子を見ながら行なうとうまくいきます。
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